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水田風景を撮るVol.220 2015年05月29日更新

うちの近所にはちょっと足を延ばせば「なんてのどかな!」と言いたくなる場所がたくさんあります。里山っぽいとでも言えばいいのでしょうか。若い頃、会社勤めをしていたころは都内に住んだこともありましたが、やっぱり地元のちょっと地方感があるところが私は好きです。わりと最近作られた住宅地なので周りには気軽に楽しめるくらいの手ごろな自然が残っています。子供たちの送り迎えで毎日通っていた道の横に広い田んぼが広がっています。農業については詳しくわからないのですがちょうど今ぐらいが田植えの時期らしく田んぼに水が張られ、青い苗が並んだ姿は爽やかです。今回は田んぼの風景を撮ってみました。

水田に空を映しこむ

この日は天気が良く立体感のあるクッキリした雲が空に浮かんでいて写真を撮るにはちょうどいい空模様でした。水田は水深が浅いため風のない日を選べば空の表情を水面に写しこんで撮ることができます。なるべくまだ小さい苗が植わっている田んぼを選んで空の雲を水面に映しこんでいるところを撮りました(作例1)広角レンズを使ってちょっと低めのアングルから撮ることと、画面を上下に2分割するように地平線を中心にフレーミングするのがコツです。こうすると空の雲と水面に映った雲が上下にシンメトリーになる様子がひきたちます。作例1は18ミリの広角で撮影しました。

作例1空の映り込みを撮る

作例1空の映り込みを撮る

タイミングが大事

まずは稲の苗のタイミングです。苗が小さいうちでないと水面が見えません。作例2はかなり苗が育ってしまっていて水面がほとんど見えません。もちろん表現方法としてほかの狙いがある場合は青々と育った稲もよいと思いますが水面を写したい場合はまだ苗が小さいうちがねらい目です。また、稲の苗はあっというまに大きくなるので、のんびりしているとすぐに大きくなります。タイミングを逃さないように撮りに行きましょう。もう一つのタイミングですが、これは風のない瞬間を狙うことです。作例3は作例1と同じ場所から同じフレーミングで撮りましたが、風が吹いているため水面が波だってしまい、雲の映り込みがはっきりと映っていません。なるべく風にない瞬間を狙ってシャッターを切りましょう。

作例2稲が大きすぎる

作例2稲が大きすぎる

作例3風があると映り込みが乱れる

作例3風があると映り込みが乱れる

苗の列をパターン的に撮る

作例4は苗が並んだ様子をパターン的に撮ってみました。苗の緑と空の水色と白い雲の色でシンプルなイメージにするため、余計な外側部分はカットして撮りました。苗の列に対して横からでは苗のそろったパターンにはならないので、苗の列を縦に見るように正面から撮りましょう。この時もなるべく苗が小さく、風のやんだタイミングをとらえることが大事です。またこういったパターンを撮るときは画面が傾いているとかっこ悪くなってしまうので、画面の水平をよく確認してからシャッターを切るように心がけてください。

作例4苗のパターンを切り取る

作例4苗のパターンを切り取る


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