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コンデジで冬チューリップを撮るVol.203 2015年01月30日更新

テレビ東京からコンデジでの撮影を紹介する仕事が入りました。いつもは一眼レフで写真を撮っていて、コンデジで撮るのは記念写真程度なのですが、久々にコンデジで真面目に写真を撮ることになりました。花の写真なども撮ることになっているのですが、何しろこの時期に花と言っても周りは冬枯れた景色ばかり。地元の植物園で冬チューリップが咲いているというので今回はコンデジで自主トレがてら花を撮ってみたのでその時の作例を使ってコンデジでの花の写真の撮り方を紹介します。

一歩よって撮る

まずは全体の様子を撮ったのが作例1です。普通に全体の様子を記録するためならこれでも十分です。また、後で人に見せて「こんなにたくさん咲いていたのよ」と伝えるためならかえってこのほうがいいでしょう。しかし、このままでは写真としてはインパクトが弱いのでぐっと寄って画面が花いっぱいになるくらい近づいて撮ってみましょう。手前のピンクのチューリップに寄って撮ったのが作例2です。写真としてはこちらのほうがチューリップが引き立ちます。コンデジなのでピントが深いのもこの場合はメリットになります。作例2のデータを見るとF4.5で撮っていますが、もし一眼レフでF4.5でここまでよったらピントが浅くなって手前が中途半端にぼけてしまったり奥のほうもけっこうぼけると思います。しかしコンデジは広い範囲にピントが合うのでズームの広角側を使うとほぼ全体をシャープに写すことができます。

作例1全体の様子

作例1全体の様子

ボケを生かすには背景ぼかしモード

最近のカメラによく採用されている背景ぼかしモード。撮像素子の小さなコンデジでは広い範囲にピントが合うのはいいとして、逆にボケを生かしたいときに困ります。一眼レフなら絞りを開けて遠い背景を選ぶなどすれば結構ぼけが出るのですが、コンデジでは思うように背景をぼかすことができない場合が多いのです。作例3は背景ぼかしモードで背景をぼかしてみました。ちなみにぼかし効果は最大に設定してます。背景ぼかしモードは普通に撮った画像からピントが合っている部分とそれ以外の部分を判断してピントが合っているところはそのままにピントが合っていない部分を画像処理でぼかすことで背景ボケを作っています。ですから画面全面にピントが合うような撮り方をしてしまうと、うまくボケてくれません。私の所有しているカメラはソニーのサイバーショットTX20ですがこのカメラの場合はぼかし処理ができなかったときは「処理を行えませんでした」というメッセージが出ます。作例3は背景ぼかしを効果的にするためにズームは望遠側を使い、なるべく主役にはカメラから近い花を選びました。背景ぼかしモードを使うにはなるべく望遠にして近い被写体にピントを合わせ、背景は遠いものにするのがコツです。

作例2寄って画面を花でいっぱいに

作例2寄って画面を花でいっぱいに

ミニチュアモードは難しかった

もう一つ部分的にぼかす効果があるのがミニチュアモードです。画面の中の一部をシャープに写し、それ以外の部分を大きくぼかす効果がありますが、背景ぼかしモードと違って最初からシャープな部分とぼかす部分のスペースが決まっています。私のカメラでは画面を三分割し、下部分、中央部分、上部分のなかからシャープに写す部分を選ぶようになっています。作例4は中央部分はシャープに、上と下はぼかすように設定して撮りました。こうしてみるとボケは大きいのですが彩度が高くなっているため色がわざとらしくなってしまいました。このモードでは風景をおもちゃのように見せるのが本来の目的なので色が鮮やかに再現されるようになっているのです。これも使いようによってはいけるのではないかと思いますが、今回のチューリップにはいまいち合わない感じでした。もうちょっとうまく使える方法を模索したいと思います。

作例3背景ぼかしモード

作例3背景ぼかしモード

作例4ミニチュアモード

作例4ミニチュアモード


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