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星の写真の撮り方1Vol.201 2015年01月16日更新

だいぶ前に長時間露光についての質問をいただきました。その中に「たとえば星の写真とか」と書いてあったのですがその時は星の作例が手持ちになかったので普通の夜景の写真で説明させていただきました。気になってはいたのですが遅くなってすみません。星の軌跡の作例を用意したので今回は星の軌跡の撮り方について説明します。ちょっと長くなりそうなので今回は撮影するところまでを説明します。

デジタルなので合成前提で撮影

昔、写真がフィルムだったころに星の軌跡の写真を撮ったことがありますが、一枚のフィルムに40分くらい露光しなければなりませんでした。さらに現像が上がるまでは出来上がりが見られなかったため、失敗するとものすごくテンションの下がる撮影だったのを覚えています。現在はデジタルで撮れますから、後でパソコンで処理することができ、星の写真はとても撮りやすくなったと思います。

三脚と一眼レフを用意

理屈から言えばコンデジでも撮るのは可能かもしれませんが、私は一眼レフで撮影したのでここでは一眼レフ前提で話を進めます。まずは三脚と一眼レフを用意しました。レンズは標準ズームです。広角ズームでもいいと思います。地上を入れてフレーミングすることを考えると 望遠より広角がおすすめです。三脚は絶対必要です。同じフレーミングで何枚も写真を撮ることになりますから三脚なしでは無理でしょう。もうひとつ、いるものはレリーズです。これもカメラに手を触れずにシャッターを切るために必要ですから用意してください。また、長時間露光はバッテリーの消耗が激しいので予備のバッテリーも用意しておきましょう。

作例1シャッター速度30秒

作例1シャッター速度30秒

連写とレリーズを使って自動撮影

さて、夜の撮影になるので長時間露光になります。今回はシャッター速度を30秒に設定しF5.6、ISO800で撮影しました。レンズは18ミリです。まずはカメラを三脚にセットしフレーミングを決めたらレリーズモードを連写に設定します。そしてレリーズをカメラにつけたらレリーズでシャッターを切り、レリーズボタンを押した状態でロックしておきます。こうすれば30秒たって一枚撮り終えた直後に次のシャッターがきれます。カメラが30秒の露光を自動的に繰り返してくれるので、カメラの番をしてさえいれば他のことをやりながらでも撮影できます。私はこの状態のままカメラの隣で30分くらい携帯で遊んでました。作例1がシャッター速度30秒の画像です。30秒くらいだとほとんど星は点のようにしか見えません。作例2のほうは30秒の露光を10回繰り返した多重露光の画像です。要するに5分間くらいの画像です。だいたい5分でこれくらいの軌跡になりますが、もっと広角で撮れば当然軌跡の長さも短くなりますから、そのあたりは自分で何回かやってみて感覚をつかむしかありません。実はカメラ単体でもここまではできました。機種によって違うと思いますが、私が使っているカメラでは多重露光のときに比較明合成ができる機能がついていたからです。ただ、多重露光が10回までしかできないので、カメラ単体で手軽に撮影できるのはこの辺が限界です。この時は18ミリのレンズで30分くらい写真を撮り、この辺でいいかな、と思ったところで撮影を終了しました。続きのPCでの作業は来週ご説明します。

作例2多重露光で10回

作例2多重露光で10回


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