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新緑を撮るVol.161 2014年04月04日更新

桜が終わるとすぐに新緑がきれいな季節になります。桜がきれいな期間も短いですが新緑も油断しているとあっという間に緑濃い感じになってしまいます。おかげでこの時期は続けてあちこち撮りに行くのが意外と忙しく感じます。やはり山に行けば充実した新緑を撮ることができますが、桜同様ちょっと木の多い公園などに行けばそれなりの新緑写真を撮ることもできます。近所に森林公園などあれば一度撮ってみましょう。

枝や葉を見上げて撮る

山とは違って公園などでは人が多く、画面に人が入ってしまったり、余計な人工物が入ってしまうこともありますが、枝や葉を下から見上げるように撮ればそういった心配はありません。きれいな葉や気に入った形の枝を探して下から撮ってみましょう。[作例(1)]は下から見上げるように新緑の葉を撮ってみたものです。木をよく観察して気になる部分を探してみましょう。

作例(1)気になる形の葉や枝をアップで

作例(1)気になる形の葉や枝をアップで

光の向きに注意しよう

[作例(2)]は下から新緑の枝を見上げて撮った写真ですが、左側から直射日光が当たっていて日向になっているところと、日陰になっているところがまだらになっています。せめて逆光であれば直射日光が当たっていてもまとめようがあるのですが、そうではないのでちょっときれいにまとめるのは難しい状況です。日が当たっている部分はとび気味ですし陰の部分になった葉もいまひとつ質感が出ていません。光の当たり方に注意して、なるべくカメラ側から直射日光が当たっているところは避けるようにしましょう。

作例(2)光の向きや当たり方に注意

作例(2)光の向きや当たり方に注意

思い切ったプラス補正で明るく

下から上を見上げるように撮ると、背景が空になることも多く補正なしで撮るとせっかくの新緑が黒くつぶれてしまうことがあります。[作例(3)]の場合は曇りの日に撮った写真で背景が曇った白い空になっております。これ光源に向かってカメラを向けているようなもので、葉を透過光で撮るわけですからどう考えてもプラス補正が必要です。空を背景に透過光で撮る場合はかなり思い切って+補正しないと見た目に近い印象にはなりません。[作例(4)]は+3補正して撮っています。これだけ大幅な+補正をしてやっと見た目通りの印象の明るさになりました。たいてい新緑の撮影の時は+1前後の補正で済むことが多いのですが、下から見上げるときはいつも以上に大幅な+補正が必要だということを覚えておきましょう。

作例(3)補正なし

作例(3)補正なし

作例(4)+3補正

作例(4)+3補正

上のほうの緑を背景に明るいイメージで撮る

背景が白一色というのも寂しいので上のほうの枝を後ボケにして画面全体を爽やかな緑色にしてみたのが[作例(5)]です。同じ木の下のほうの枝を主役にして、上のほうの枝を背景にするとこんな感じになります。もちろん大きくぼかすには絞りを開けることと、背景にする枝にはできるだけ高いところにある枝を選ぶのがポイントです。この時は真っ白な空が背景ではなく、背景も緑なので+2.3補正で見た目よりもやや明るいイメージにすることができました。背景の緑を違う種類の木の枝にしてトーンの違う緑色にするのもいいと思います。桜が散ったら散歩しながらでも新緑の写真に挑戦してみましょう。

作例(5)上のほうの緑を背景にする

作例(5)上のほうの緑を背景にする


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