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フレーミングについてVol.145 2013年12月06日更新

12月に入ると町にはにわかにイルミネーションが増え、一気に「クリスマス」といった感じになってきます。毎年この時期はクリスマスの飾り付けを撮るためにカメラを持って街中をウロウロしています。お店のディスプレイなどもクリスマス近くになるとお店側の気合を感じるデザイン性の高いものがたくさんあるのでディスプレイを撮るのも楽しい季節です。さて、今回はクリスマスの飾りつけを素材とした作例で、フレーミングとアングルについてお話しようと思います。

まずは主役の大きさを決める

フレーミング一言とに言ってもそのときの被写体の状況によってかっこよく決める方法はさまざまで「これこそ正解」と言うものがあるわけではありません。ですから正直難しいお題なのですが、今回の話はひとつの例として参考にしていただければと思います。作例(1)はグラスを主役にし、脇役を後ろの電飾付ツリーにした作例です。手順としてまずは主役を決めます、この場合はグラスです。そしてファインダーの中でグラスをどれくらいの大きさに撮るかを決めます。大きすぎるとおしゃれに決まらないし、小さすぎると存在感が薄くなってしまうのでこのときは画面全体の半分の高さくらいを目安に大きさを決めました

背景、脇役などをどこまで入れるか

さらにど真ん中にフレーミングすると空間に余裕がなくなってしまうのでちょっと右よりにフレーミングして、空いた左側の空間にツリーを入れます。ここで背景にツリーを選んだのはツリーに明かりがついていたのでこれをボケに使うためと、これくらい距離のある素材であれば後ボケとてしっかりぼけてくれるからです。ツリーをフレーミングに入れたのは明かりのボケを入れるのが主な目的ですから、明かりのついていない枝先は画面から切って明かりのついている部分だけはフレーミングに入るようにしています。こういった具合にフレーミングはどこまで何を入れてどこを切るかを考えて決めましょう。

作例(1)背景にツリー

作例(1)背景にツリー

フレーミングのためのアングルを考える

作例(2)と作例(3)はツリー型の飾台とツリーの飾りを撮った作例です。同じような撮り方をしていますが作例(2)のほうが全体的にすっきりした印象になっています。それは作例(2)のほうが画面全体がシンプルになるように考えてフレーミングした写真だからです。作例(3)はしゃがんで撮った写真です。そのため後ろの壁にかかっているフレームの一部が画面上に入ってしまっています。また、飾台の下のマットの手前端が画面に入ってしまっているのもすっきり感を損なっている原因です。逆に立ったまま撮影した作例(2)はアングルが高いため、うしろのフレームをギリギリでフレーミングから切ることができます。また、上から見下ろす形になるので、下に敷いたマットの端も画面から切ることが出来ました。フレーミングを考えるときは余計なものを切るためにアングルも考えてまいましょう。この作例の場合は左右が画面いっぱいなのでズームで邪魔なものを切るのは難しい状況です。しかし、ちょっとカメラの高さを変えただけで邪魔なものを切ることが出来ました。このようにちょっとした違いが写真全体の印象を左右します。フレーミングを決めるときは画面の隅々までチェックして考えましょう。

作例(2)立って撮影

作例(2)立って撮影

作例(3)しゃがんで撮影

作例(3)しゃがんで撮影


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