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迫力ある花火写真Vol.124 2013年07月12日更新

今年は入梅が早いなあ、と思っていたら7月早々に梅雨明け宣言。今年の夏は早くも猛暑の予感です。おまけに長そう。夏には各地で花火大会が行われます。私の地元は海が近いので、各海岸で順番に花火大会が開かれ、海沿いの道路はものすごい渋滞に見舞われます。子供時代は歩いて花火を見に行くのが当たり前だと思っていたことが、今では「贅沢な子供時代だった」ことを心から感じています。今回は迫力のある花火写真を撮ってみましょう。

全体を写すことににこだわり過ぎない

昨年、周りの夜景や水面の映りこみをいっしょに写しこむ、という話をしました。これもひとつの花火写真なのですが、大玉の花火などはかなり高い場所で開くようになっているため地上から花火までかなりの距離があります。つまり高い位置の花火と地上の夜景などを一緒に写しこもうとすると必然的に花火を小さく写すことになってしまうため、せっかくの大玉の花火の迫力が半減してしまうことがあります。[作例(1)]高台から見下ろすように撮ればまたはなしは別なのですが平地で撮る場合は低い花火と高い花火を組み合わせるなど、間に開いた空間を埋めなければなりません。

作例(1)全体にこだわりすぎて花火が小さい

作例(1)全体にこだわりすぎて花火が小さい

画面いっぱいに大きく撮る

どんなに大きなものでも写真の四角い画面に納めてしまえば実際の大きさはわかりません。とりあえずできるだけ大きく写せばとりあえず写真でも大きく見せることができます。[作例(2)]は画面いっぱいに花火をフレーミングしました。画面からはみ出るくらいでいいと思います。こういう場合はひとつの花火よりも複数の花火を写しこんだほうが迫力がでます。まずは大きく撮るのがひとつの方法です。

作例(2)画面いっぱいにすると迫力が出る

作例(2)画面いっぱいにすると迫力が出る

作例(3)脇役に人を使う

作例(3)脇役に人を使う

人物などを入れて比較対象を作る

もうひとつの方法は比較対象を画面に入れて大きさを表現するやり方です。以前坂の傾斜(4月だと思います)の撮り方でも触れましたが、なにか比較対照を入れることで表現したいことを強調することができます。[作例(3)]では画面のすみに小さく人物を入れて撮りました。このほうが花火だけで撮るより、花火の大きさを実感できる写真になります。このとき大事なのは、人物の大きさに対して花火が大きく見えなければいけないと言うことです。つまり人物は遠くにいる人を画面内に小さく入れるのがコツです。すぐ目の前にいる人物を入れると、人物が大きく写ってしまうため、花火の大きさが強調できません。比較対象を使うときは比較の意図を反映できるようなものを使いましょう。また、花火のタイプですが、地上にいる人物を画面に入れるのですから低い位置で開く花火を選びましょう。低い位置でドカドカあがるスターマインや水中花火(水上?)などがお勧めです。スターマインなどは短い時間に何発もあがるのでシャッター速度を低くおさえることができ、人物のぶれも少なくなります。


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