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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

ラケットスポーツを撮るVol.122 2013年06月28日更新

7月に入ればもう夏休みはすぐそこです。お稽古やクラブでスポーツをやっている子供たちには「夏の大会」などいろいろな試合があるのではないでしょうか。今回はバドミントンの試合を例にして試合を想定したスポーツ写真を撮ってみました。こういったラケットスポーツではネットを挟んで相手と向き合うポジションになります。お子さんのかっこいい一瞬をとらえてとっておきの写真を撮ってあげてください。

作例(1)球がフレーミングに入っている

作例(1)球がフレーミングに入っている

作例(2)球がフレーミングに入っていない

作例(2)球がフレーミングに入っていない

球技スポーツは球が画面にはいっていたほうがいい

バドミントンにかぎったことではありませんが、球技のスポーツ写真の場合、画面に球が入っているほうが臨場感が出ます。球が写っていない写真でも「いい写真」というのもありますがやっぱり画面の端のほうにでも球がはいっていたほうが迫力がでます。[作例(1)]はちょうどシャトル(バドミントンの羽根)を打った瞬間です。一方[作例(2)]はシャッターを切るタイミングが早すぎて、まだ打つ前です。もうちょっとヒットする瞬間に近ければ画面内にシャトルが入っていたはずですが、早すぎたためにシャトルの端すらも入っていません。これだとちょっとスポーツ写真としてはさびしいですね。

[作例(3)]は打った瞬間ではなく打った後の写真ですが、シャトルが写りこんでいるのでそれなりに臨場感のある写真になっています。このようにもしラケットにシャトルが当たった瞬間をとらえることができなかったとしても画面内にこれから打つシャトルか、打った直後のシャトルが写りこんでいれば写真の臨場感はぐっとアップします。この小さなシャトルが画面内に入っているかいないかで写真全体の印象がまったく違うのがわかると思います。

機材は200ミリクラスの望遠が便利

今回は体育館の観覧席から撮ることを想定しているので、こういう場合は望遠ズームがあると便利です。この時使っていたのは70-200ミリの望遠ズームです。スポーツは動きが早いのでシャッター速度は最低でも1/500秒以上の高速シャッターを使いましょう。WBは太陽光よりもオートのほうがおすすめです。体育館の照明は人工光ですからWBを太陽光にセットしていると色が偏ってしまうことがあります。妙にオレンジ色っぽくなったり緑っぽくなったりと変な色になることもあるので」注意しましょう。

作例(3)打ち終わった直後のシャトルが入っている

作例(3)打ち終わった直後のシャトルが入っている

作例(4)前の球をとるときをねらう

作例(4)前の球をとるときをねらう

作例(5)ネットが顔にかぶらないように

作例(5)ネットが顔にかぶらないように

ネット越しの場合は前に出てきたところがシャッターチャンス

観覧席から撮る場合、コートの向こう側でプレイしているときに正面側から撮ることになりますが、このような状況で撮るときは高い球を上から打っているときよりも前のほうの球を拾いに来たところのほうが撮りやすいと思います。シャトルもフレーミング内にとらえやすいですし、こちらに向かってくるところを撮るようになるので表情もとらえやすくなります。[作例(4)]は前に落ちた球を打ち返す直前です。こういう瞬間は撮りやすいので、練習して慣れてしまえば比較的簡単にうまく撮れるようになります。ただ、[作例(5)]のようにネットが顔にかぶってしまうこともあります。スポーツ写真は失敗がつきものですから、「失敗は当然するもの」と覚悟してたくさん撮っておきましょう。感覚としては撮れる限りたくさん撮っておいて、その中からいいものを数枚選ぶ、くらいのつもりでいましょう。


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