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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

あじさいを撮るVol.120 2013年06月14日更新

今年もアジサイの季節がやってきました。この時期になるとブロガーさんたちの写真にもアジサイが多く登場していますよね。今回はピントとボケを中心に話をしてみます。これからアジサイを撮りに行く方、参考にしてみてください。

ピントはどこにあわせるか

普通、花の写真ではピントはシベにあわせるのが基本です。まあ、あくまでも「基本」であって「絶対」ではないのですが。ところがアジサイのように、小さな花が集まって手毬状に咲いていると、普通の花の基本である「シベにピント」というわけに行きません。小さな花がいっぱい集まっているからです。[作例(1)]と[作例(2)]は明るいF1.4のレンズで開放で撮っています。非常にピントが薄くボケが大きいのでどこにピントを合わせたのかがわかりやすい写真です。[作例(1)]は手毬状にさいたアジサイの中央部というかてっぺんの当たりの小花にピントを合わせています。一見したイメージでいくと「ん?ピンボケか?」という印象の写真になってしまっています。

作例(1)手毬の中心あたりにピント

作例(1)手毬の中心あたりにピント

作例(2)手まりの手前側にピント

作例(2)手まりの手前側にピント

手前側の小花にピントを合わせる

手っ取り早く言えば手毬状の花の手前側の小花にピントを合わせるのが最も無難です。[作例(2)]は手前側の小花にピントをあわせて撮りました。このほうがピント位置がわかりやすく、写真の印象としても「ピンボケ」なイメージはありません。ピントが合っているからこそF1.4の大きなボケも生きてきます。時々ピント位置の話はしていますが、いくらきっちりピントあわせをしても、合わせる場所が不適切だとピンボケっぽい写真になってしまいますので注意しましょう。

ボケはおもいっきりぼかす

アジサイは群れて咲いているので脇役に主役以外の花を前ボケや後ボケとして使うこともよくあります。このボケですが、中地半端なボケを作ってしまうとかえって目障りな存在になってしまうことがよくあります。[作例(3)]は手前に小さめのアジサイがボケて写っていますが、これがちょっとじゃまな印象です。まず、
(1)前ボケとして使うには大きさが足りない。
(2)ぼけ方が中途半端
(3)位置がど真ん中すぎる
と言うのが失敗の原因です。正直言ってこれならこのボケはないほうがよい、と言っていい状態です。ぼかすなら[作例(4)]くらい思い切りぼかしましょう。これは単純に絞りを開ければいいということではありません。前ボケはカメラに近いほど大きくボケますからボケ素材に近づいて撮れば、大きくぼかす事ができます。近づけは大きく写りますから(1)の大きさの問題も解決します。このような点にも注意して、きれいなアジサイを撮ってみましょう。

作例(3)イマイチな前ボケ

作例(3)イマイチな前ボケ

作例(4)いい前ボケ

作例(4)いい前ボケ


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