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卒業をモノで撮るVol.103 2013年02月15日更新

先週は卒業式の写真をフォトブックにするときのヒントを一つ紹介しました。さてフォトブックやフエルアルバムに写真を貼っていくとき、「見開きごとにテーマを決めるとよい」と以前お話しました。でも見開きの2ページを埋めるのに「ちょっと写真の枚数が足りない」とか、「中途半端なスペースが空いてしまう」なんてことも出てくるはずです。(実際、先週紹介したフォトブックの見本では左側にスペースがあまっていました)こんなときスペースを埋めるにはちょっとしたモノの写真を撮っておくと便利です。業界ではこれを捨てカットと呼んでいます。使うかどうかわからないけどスペースを埋めるとき用に保険として撮っておくイメージカットのことです。ちょっと撮っておくと、写真をレイアウトするときに便利です。

背景に「卒業」の文字が入るようにフレーミング

[作例(1)]は下級生がお祝いにくれた花を撮りました。花をモノだけでどこか置いて撮るよりも花を持っている状態で手元も入れるように撮ると撮りやすいです。このとき卒業証書も一緒に持ってもらいましょう。「卒業」の2文字が背景に入っていると卒業式のイメージが伝わります。このときの「卒業」はボケてでも写ってさえいればOKです。

作例(1)卒業の2文字を背景に

作例(1)卒業の2文字を背景に

モノでイメージを作るなら顔を写さないように

制服の胸元にかざったコサージュが卒業式っぽいと思って撮りました[作例(2)]。こういったモノの写真でイメージを作るときは人の顔を写さないようにするのが基本です。人物の顔が入っていると、どうしてもモノよりも人が主人公になってしまいます。かといってフレーミングを首から切るのはあまりかんじのよいものではありません。首より下の胸辺りから切るか、顎が入るくらいでギリギリに切るかのどちらかがいいと思います。目まで入れてしまうと人物の表情のインパクトにモノが負けてしまいますので、目は入れないようにしましょう。顔の一部が入ってしまう場合でも入れるのは鼻までが限度です。

作例(2)顔は写さない

作例(2)顔は写さない

紙のように平面的なものは斜めから撮る

[作例(3)]は卒業式の案内です。こういった紙のように平面的なものは正面から撮るより斜めから角度をつけて撮ったほうがイメージっぽい写真になります。さらに絞りを開けてピントを浅くして「卒園式」という文字にピントを合わせると前後がぼけて雰囲気が出ます。ピントを浅くするには望遠で絞りを開放にするとよいのですがさらになるべく近くに寄って撮るとよりいっそうピントが浅くなり、前後のボケが大きくなります。また、イメージ写真を撮る時はストロボは使わないほうが絶対いいです。ストロボは発光禁止モードにして手ブレが心配ならISO感度を高くして撮りましょう。

作例(3)卒園の文字にピント

作例(3)卒園の文字にピント


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