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流し撮りのコツVol.099 2013年01月18日更新

今年の冬は寒い!!!わりと温かい地域であるはずの地元でも、もう初雪が降りました。先日読者の方から寄せられた質問です。「被写体は静止していて、周りは動きのある写真を撮るにはどうしたらいいですか?例えば、走行中の車など・・・」このコーナーに質問を寄せていただきありがとうございました。これは流し撮りという方法で、動く被写体を撮るときに使われる撮影方法です。今回は流し撮りについて説明します。

動く被写体にあわせてカメラを動かす

流し撮りというのは動く被写体にあわせてカメラを動かし、背景だけぶらせて撮る方法です。本来動いている被写体はカメラががっちり静止していたらぶれて写るものですが、ファインダーで被写体を追いながらカメラを動かして背景のほうをぶらすのが流し撮りです。こうすると動いている被写体はシャープに写り、背景のほうは流れるようにぶれて写ります(作例1)。済みませんが車で撮った作例は手持ちになかったので運動会の写真で説明します。

流し撮りには一眼レフ

まずは機材ですが流し撮りには一眼レフが必須です。動く被写体をぶらさないように追うのはなかなか難しいものです。背面パネルを見ながらではとても追いかけることは出来ません。光学ファインダーを見ながらしっかりとカメラをホールドすることができる一眼レフがぜったい必要です。

(作例1)シャッター速度1/50秒

(作例1)シャッター速度1/50秒

シャッター速度はやや遅めに

背景をぶらすためにはある程度の低速シャッターを使わなければなりません。ではどれくらいのシャッター速度がいいのかというと、被写体の速さや使うレンズによってもちがうので一概には言えませんが、「自分が被写体をぶらさずに追える程度のシャッター速度」であることが必要な条件です。流し撮りの上手な人はけっこうなスローシャッターでもきれいに被写体を追うことが出来ますが、これはシャッター速度が遅くなるほど難しくなるということを覚悟してください。被写体を追いきれないと主役の被写体までぶれて写ることになります。(作例2)これではただのぶれた写真になってしまします。かといって高速シャッターを使うと主役はもちろんシャープに写りますが背景をぶらすことができません。(作例3)

カメラだけをうごかすのではなく腰からひねって追うのがコツ

正直に言って流し撮りはいきなり出来るものではありません。これは慣れが必要な技なのです。コツとしては、上半身はがっちりカメラを固定して持ち、腰からひねって追うようにするとうまくいきます。腕だけでカメラを動かすとなかなかスムーズに被写体を追うことが出来ません。慣れが必要な技ではありますが、練習すれば出来るようになるはずの技でもありますので、がんばってトライしてみてください。

(作例2)被写体を追いきれないと主役もぶれる

(作例2)被写体を追いきれないと主役もぶれる

(作例3)シャッター速度1/800秒

(作例3)シャッター速度1/800秒


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