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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

都市風景を撮るVol.094 2012年12月14日更新

年末近くなるとよく街のスナップを撮りに行きます。
この時期は夜景がきれいなので、夕方から夜にかけて時間を作って出かけるのですが、
気に入ったポイントが決まっているのでそこには必ず出向くようにしています。
途中でスナップしながら歩いて移動していると、
同じ場所の風景でも時間帯によってその姿がだいぶ違うことに気が付きます。
散歩しながら写真を撮るときはちょっと時間をずらしてみると新しい発見があります。

光が変われば景色も変わる

街並みというのは時間がたてば新しい建物が出来たり、今まであったものが取り壊されたりして姿を変えていくものですが、そんな変化がなくても時間帯やその日の天気によってまったく違った印象をあたえるものです。
作例(1)は10月末くらいの午後3時ごろにいつも通る高台の道から撮った写真です。お天気がよかったので空は青く、斜めに角度の付いた太陽光のおかげで建物も立体感が出てメリハリのある状態です。これが曇りだとこんな感じにはなりません。光がフラットなため、ここまで立体感は出ないでしょう。
作例(2)は12月の4時ごろ同じ場所から撮りました。すでに日が傾いている時間帯なので空には淡いグラデーションが入って、左からの陽を反射してビルの一つが金色に染まっています。
作例(3)は12月の午後5時ごろなので、完璧に夜景です。同じビル群を同じ場所から眺めてもこれだけ違うのは光が違うからです。

作例(1)午後

作例(1)午後

ニュートラルな発色なら晴天の日中

こういった空が入るフレーミングで街を撮るなら曇りの日は避けましょう。曇天の白い空はどう撮ってもかっこよく写りません。かえってどんより黒い雲が出ている曇りのほうがまだ絵になります。作例のようにビル群のような都市風景なら晴天の硬い光のほうが日向と日陰がはっきりしてメリハリが付き立体感が強調されます。建物の写真は晴天で斜めから日がさす時間帯がよいとされています。これも全面日向の順光や全面日陰の逆光よりも立体感が出せると言うことが理由です。


作例(2)夕方

作例(2)夕方

夕方は赤みがかったサイド光がかっこいい

夕方になると日が低くなってきます。必然的に横からの光になるため作例の建物のように縦に長いものは立体感が強調されます。それと夕方の赤みがかった光の色はドラマチックなイメージを盛り上げてくれるのでどんな街にもよく似合います。陽が当たっているところだけ赤っぽい色になるのでそれをポイントにして撮ってみましょう。


作例(3)夜

作例(3)夜

夜景は空の残照や人工光の照り返しを残して

夜景はもう太陽の光ではなく建物や街燈の光がメインになります。ただし空が真っ暗な状態よりは、まだ残照が残っている時間帯に撮るほうがカッコよく撮れます。作例の場所では街の明かりの照り返しで空が少し明るくなっていたので空が真っ黒にならずにすみました。
作例(3)はISO1600で1/20秒です。手ブレ補正機能があればギリギリ何とかなる露出ですが、できれば三脚を使うほうが確実です。


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