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Aモードは絞り優先Vol.010 2011年05月06日更新

多くの一眼レフユーザーが常用している撮影モードがAモード。
Aモードは日本語で言えば絞り優先の自動露出といったところだろうか。
山岡も普段はほとんどAで撮影しています。今回はこのAモードの使い方を考えてみましょう。

(1)絞るとピントが深いF16

(2)絞りを開けるとピントが浅いF2.8

(3)F10で背景ボケが小さい

(4)F2.8で背景ボケ大きい

絞りは自分で決めるがシャッター速度はカメラ任せ

絞り優先のAモードでは絞りは撮影する人が自分の判断で、例えば「ここはF2.8でいこう」と思ったら絞りをF2.8にセットすればちょうど良い明るさになるようにカメラがシャッター速度を計算してくれます。
つまり絞りは自分でセット、シャッター速度はカメラにお任せ、というオート露出のモードです。
では絞りを変えると写真の仕上がりはどんなふうに変わるのでしょう。

絞るとピントが深くなる

(1)の写真はF16に絞り込んで画面中央のAFフレームでピントを合わせ、そのままシャッターを切った写真です。画面下ぎりぎりと上のほうはピントが甘くなっていますが結構広い範囲にピントが合っているように写っています。
一方(2)の写真は同じように中央のAFフレームでピントを合わせていますが、絞りを開けてF2.8にセットしているのでピントの合う範囲が狭くなっているのがわかります。ピントが合っているのは画面中央とその左右の花だけでちょっと前後になっている花はもうピントがボケています。

絞りを開けるとボケが大きくなる

(3)の写真はF10で撮っています。後ろに写っている地面はボケてはいますが、草がまだらに生えているのがわかる程度のボケです。
一方(4)の写真はF2.8で撮っているのでボケが大きくなり、地面の状態がほとんどわからないくらいボケています。このようにピントの合う範囲やボケの大きさをコントロールしたいときにAモードは便利なのです。

Aモードの注意点

シャッター速度をチェックしてブレに注意

Aで撮っていると露出はオートですからシャッター速度を自分で設定する必要はありません。 しかし、気がつかないうちに遅いシャッター速度になっていてぶれてしまった、ということもありえます。特に室内や暗い場所では注意しましょう。
確かにシャッター速度はカメラが計算してくれますが、それがぶれない程度のシャッター速度になっているかどうかはファインダー表示などを見て自分で確認しながら撮りましょう。1/125以下になったら要注意です。感度を高く設定するなどして対応しましょう。

ストロボを使うときはオーバーにならないように

ストロボをセットしたり内蔵ストロボをポップアップさせるとシャッター速度が自動的に同調速度(一眼レフの場合たいていは1/200以下)にセットされます。このため明るい場所でストロボを使おうとすると露出オーバーになることがあります。
例えば本当なら1/1000で適正な明るさになるところでストロボを使おうとすると自動的にシャッター速度が1/200になってしまいます。
Pモードであればそれにあわせて絞りが変わるところですが、Aモードではカメラは絞りを勝手に変えることができませんからそのまま撮れば露出オーバーの白トビした写真になってしまいます。このような時はファインダーのインジケーターが大きくプラス側に振れますから注意していればわかります。ストロボを使うときは一枚試しに撮ってみてモニターで確認するといいでしょう。


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