●ナビゲーター Let'sフォト美
【今回使用したカメラ】 COOLPIX885 (Nikon)
夏の風物詩である打ち上げ花火。どんなに写真の上手い人でもこの花火の撮影は、ちょっとクセモノ。意外と難しい被写体だけど、コツを知ってチャレンジすれば、初心者でも成功する確率が高いのです。デジカメを持っている人は、ぜひ一度挑戦してみましょう。
→自動撮影モードに「花火」シーンがあるデジタルカメラの場合
よく、花火大会でフラッシュの光を使って花火を撮影している様子を見かけますが、これは大きな間違い。そもそも、カメラに内蔵されているフラッシュの光は2〜4m程度しかとどかないため、花火の撮影には無意味です。ですから、フラッシュは必ず「発光禁止」モードにセットしましょう。
しかし、そうなるとカメラは十分な光量を得るためにスローシャッター(シャッターボタンを押してから閉じるまで通常よりも時間がかかること)となり、手ぶれ対策が必要になります。
■手ぶれ対策は、カメラを三脚などに固定するのがベター
暗い場所で手持ち撮影をすると、どんなに動かないつもりでも必ずといっていいほど手ぶれします(右の写真)。そのため、カメラを三脚に固定するか、塀の上など平坦な場所にカメラを置き、リモコンでシャッターボタンを押すようにします。



次に、CCDの感度を設定します。
ISO感度は、高感度(ISO感度:400〜1600)であるほど少ない光量でも比較的速いシャッタースピードで撮影できるようになります。暗い場所での撮影に効果的ですが、感度を上げて撮影すると、画質がざらついたカンジになります。
ここでは、クリアな画質の花火を撮るために、この感度設定を「100」に固定しましょう。
■設定するには
撮影メニューの中に「ISO感度設定」という項目が備わっていますので、その設定値を手動で変更します。もし、「AUTO(オート)」に設定していると、自動的に感度が上がってしまうので注意しましょう。
※この操作方法は、カメラによって異なります。具体的な操作はお使いの機種のマニュアルをご確認ください。


フラッシュの発光禁止、低感度(ISO感度:100)に設定と、これだけの設定でもカメラにまかせて撮影すれば、おのずとシャッタースピードは遅くなり、何とか花火らしい花火の写真が撮れるようになります。
もし手動でシャッタースピードを設定できる場合は、2〜4秒にセットしてボタンを押すタイミングをつかむと良いでしょう。
しかし、露光時間(シャッターが開いて閉じるまでの間)が長くなると、記録される画像にノイズが発生して画質が粗くなる傾向にあります。そこで、同時に設定しておきたい機能が「ノイズ除去」です。

※「ノイズ除去」機能をONにして撮影すると、撮影後の記録時間がOFF時よりも長くなるので、次に撮影できるようになるまで少し間隔があいてしまいます。
■設定するには
撮影メニューの中に「ノイズ除去」という項目があります。この機能をOFFからONに切り替えます。
カメラによっては「ノイズリダクション」と呼ばれたりします。
■原寸で違いを見てみると
左が「ノイズ除去」機能をOFFにして撮影した場合、右がONにして撮影した場合で、それぞれ原寸の一部を切り取って違いを比較しています。
わずかな違いのように感じられるかもしれませんが、これが写真全体となると、その画質の差は歴然です。

使用するデジタルカメラに「ノイズ除去」機能が備わっていなくてもガッカリすることはありません。
その場合は、「露出補正」機能を使ってEV値を「-2」にセットします。こうすると、画像はアンダーに(暗く)なり、黒い部分はさらに真っ暗につぶれてしまいます。つまり、ノイズが発生しても黒くつぶれて目立たなくなるというわけです。


こうして、カメラを固定&設定が整ったら、構図を決めてピントを無限大にします。そして、打ち上げ花火のタイミングに合わせて数秒間とらえましょう。最初の数枚は試し撮りのつもりで挑むと安心です。
さらに、以下の【撮影のポイント】も実行して見ると、より成功率は高くなりますよ。
■撮影のポイント
・カメラは三脚などに固定する
・ISO感度を「100」に固定する
・ノイズ除去機能をON(有効)にする
・AFからMFに変えてピントを「無限大」にする
・ホワイトバランスを「昼光(屋外、晴天)」モードにする
・絞りを設定できる場合はできるだけ絞る(F5.6〜F8が適当)
■ホラ、こんなふうに決まりました!
手ぶれを防いでタイミングさえ合えば、夜空に咲く大輪の花火をバッチリ撮影できます。
暗部にもノイズは目立たずクリアな花火になりました。

デジタルカメラによる花火の撮影方法はこちらにも掲載しています

数あるデジタルカメラの中には、「シーンモード」とか「撮影シーンセレクター」といった、被写体や撮影場所に合わせてカメラまかせで撮影できる機能を搭載した機種がいくつもあります。
このあらかじめ用意されたシーンの中に「(打ち上げ)花火」があれば、そのモードをにセットしてシャッターボタンを押すだけでOKです。
※ただし、この自動撮影モードにセットしても、花火を撮る場合はカメラを固定することが必要です。最低限準備しなければならないことや基本操作は、お使いの機種のマニュアルをご確認ください。


▲ページトップに戻る


このページをプリントする PDF文書(313KB)

PDF文書を表示するには、右のプラグインソフト(無償)が必要です Get AcrobatReader


TOP | デジカメ撮影機能 | レタッチお助け隊おまけレタッチ

©2017 KITAMURA Co., Ltd. All Rights Reserved.