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2008.08.08

【自動露出を使いこなす】
プログラムAEとプログラムシフトの活用法

デジタル一眼レフでは、絞り値とシャッター速度のうち、いずれか一方、または両方について自動設定と手動設定を選べるので、露出モードは原則として、少なくとも計4通りあることになります。その中で、両方の設定をカメラ任せにするのが「プログラムAE」です。このモードは、現行機種であれば全メーカー・全機種の一眼レフに搭載されていて、事実上の初期設定になっているので、初めて一眼レフを使う方にとっては、最も使用頻度が高くなります。今回は、このプログラムAEの特徴と、効果的な使い方を解説します。

「P」モードの設定

普及機・高級機を問わず、すべての機種において、絞り値とシャッター速度という、露出設定要因だけをオートにしたい場合は、カメラの撮影モードで「P」を選びます。「P」はプログラムAEの略号です。

高級機の場合、露出モードは、プログラムAEのほかに、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、そしてマニュアル露出の4つしかないので、「P」とそれ以外は、ほとんど間違えようがないでしょう。しかし、問題は普及機の場合。ダイヤル式の撮影モード選択には、高級機と同じ露出モードのほかに、被写体別のシーン選択モードが一緒に並んでいるので、操作に慣れていない方の場合は、どれを選べば良いか迷ってしまうことがあるかもしれません。特に初心者の方は、露出決定の考え方を、まだ覚えていないこともあるでしょうから、モードダイヤルの操作そのものが、難しそうに見えるかもしれませんね?

でも、被写体の種類を問わない、ごく普通のプログラムAEを使いたい場合は、とりあえず「P」を選べばOK! その上で、もし感度設定や、フラッシュの発光制御、AF動作(動体追尾)などまで自動選択にしたい場合は、「全自動モード」を選んでください。ただし、露出は自動のプログラムAEであっても、ISO感度、フラッシュ強制発光/停止、AF動作などを、各機能ごとに設定変更したいときには、撮影モードを先に「全自動」から「P」に切り替える必要があります。

プログラムAEでの撮り方

一眼レフでは、シャッターボタンに触れると被写体の測光を開始して、絞り値とシャッター速度の露出データが表示されます。この動作は、プログラムAEを含めて、どの撮影モードでも同じです。露出データは、背面液晶モニター(高級機では上面液晶パネル)、そしてファインダーの内部に、具体的な数値で表示されます。ここで、露出データを見て「これで良し」と判断できたなら、そのままシャッターボタンを押して撮影しましょう。

プログラムAEでも、露出補正機能は使うことができます。シャッターを切る前に設定して、使い終わったら忘れずに露出補正を解除してください。プログラムAEに露出補正をかけた場合、絞り値とシャッター速度のどちらが変わるのかという点については、お使いの機種に付属している取扱い説明書で確認してください。なお、最新機種では、電子的な処理によって撮影後の画像を明るさ補正する機能が進化しているので、デジタルなら露出補正を使わなくても、それなりに見られる程度には写ります。

また、プログラムAEでは、AEロック機能を使うと、撮影時の機動力が向上します。AEロックは、カメラ背面にある専用のボタンを操作して、測光後、カメラに表示されている露出データを固定する機能です。例えば、撮りたい主要被写体を、その周囲にある極端に明るい部分や暗い部分を避けた状態でファインダーにとらえ、ここで一旦測光してAEロック。その後で、AEロックのボタンを押したまま、ファインダーの構図を仕切り直して本番撮影とすれば、多少は難しい光線状態でも、プログラムAEだけでも要領よくスピーディーに撮影が可能です。

なお、カメラの設定が、「分割系測光モード+ワンショットAF(シングルAF)」になっている場合は、AFでピントが合った時点で、フォーカスロックと同時にAEロックがかかる機種が多くなっています。(ワンショットAFは、主に、止まっている被写体の撮影に使用します。)ここでのAEロックの対象は、ピント合わせに使用されたAFフレームと重なる被写体(部分)。AFフレーム(測距点)の選択を手動(任意点)にしておけば、自動AEロックの動作状況がわかりやすいので、より露出精度を高めることができます。

プログラムシフトの利用

液晶モニターやファインダー内に露出データが表示されている状態で、電子ダイヤルを動かすと、絞り値とシャッター速度の組み合わせが、測光値に合った露光量(適正露出)を保ったまま、一時的に変更できます。この機能を「プログラムシフト」といいます。プログラムシフトを使えば、1コマ限定ですが、撮影モードを変える手間を省いて、絞り優先AE、シャッター速度優先AEのような使い方ができます。

プログラムシフトを利用するときは、電子ダイヤルだけを直に操作して、それ以外のボタンには同時に触れないようにします。露出補正と、プログラムシフトは、操作方法が似ていてもそれぞれ違うので、お間違えのないようにご注意ください。プログラムシフトでは、絞り値とシャッター速度の一方を下げて、もう一方を上げる動作(自動設定)になりますが、露出補正は、撮影モードにより、いずれかの片方だけを上げ下げする動作になり、測光値に対して露光量が変わります。なお、プログラムシフトは撮影すると設定が解消されるので、自分で解除する必要はありません。

プログラムシフトと、撮影モード変更(絞り優先AE/シャッター速度優先AE)のどちらを選ぶかということは、続けて撮影するコマ数などの事情によって判断してください。プログラムシフトは、原則1コマ限定であるほか、時間が経過して測光データの液晶表示が自動OFFになった場合も、シフトの設定は消えてしまいます。あらかじめ決まった絞り値、決まったシャッター速度で続けて撮影する場合には、絞り優先AE、シャッター速度優先AEを使ってください。

なお、ペンタックスの製品では、プログラムシフトに準ずる機能を、ほぼ同じ意味で「ハイパープログラム」と呼んでいます。この機能は、他社のカメラでプログラムシフトに相当する操作を行ったとき、1コマ限定の一時的なシフトではなく、絞り優先AE、またはシャッター速度優先AEへと、撮影モードをダイレクトに切り替える仕組みです。元のプログラムAEへはワンタッチで復帰することができ、そのための専用ボタンが設けられています。

ちなみに、プログラムシフトを使う機会が多い場合では、カメラボディは普及機よりも、高級機のほうが格段に有利。高級機では、ボディの裏側、カメラを構えたとき、ちょうど右手の親指がかかるところにサブ電子ダイヤルが付いています。こちらをシフト操作に使えば、常にシャッターボタンには触れていることが可能です。これに対して普及機の場合は、電子ダイヤルが1個しかないので、プログラムシフトを使いたい場合に、シャッターボタンから一旦、必ず指を離す必要があります。それは、つまりフォーカスロックや自動AEロックが外れることを意味するので、電子ダイヤル1個の普及機でプログラムシフトを使うのは、あまり実践的ではないのです。デジタル一眼レフの中級機に、普及機よりも有効画素数が少ないのに価格が高い例があったりしますが、こういった実践でしかわからないような細かな部分で、使い勝手に明らかな違いが出るので、カメラ選びは目先のカタログスペックだけでなく、総合的なバランスという視点でも考えていく必要があります。

シーン選択モードの利用

普及機では、撮影モードダイヤルに、いくつかの被写体パターンごとに分けて、シーン選択モードが付いているのが普通です。これは、典型的な被写体別に、おすすめの撮り方を自動設定する機能。例えば、スポーツなら高速シャッター、人物のポートレートなら背景をぼかすように絞りを開く、風景なら逆に絞るといった特殊な撮り方を、自動的に設定できるようになっています。これらのモードは、基本的な露出制御はプログラムAEですが、選んだ各モードにより、絞り値またはシャッター速度のどちらかに重点を置いて露出を決定。プログラムAEでありながら、表現のバリエーションを持たせています。

このシーン選択モードが、何のためにあるのか改めて考えてみると、電子ダイヤルが1個しかないカメラで、プログラムシフトに準ずる機能を装備したものとみなすことができそうです。つまり、撮影操作の開始後には、シャッターボタンから指を離して電子ダイヤルを操作しにくいので、まずカメラを構えるより前に撮影モードダイヤルを使うことで、プログラムシフトと同様の効果を得ているというわけ。ダイヤル式のシーン選択は、単純に「数値設定をまだ覚えていない初心者用」だと思われがちですが、普及機のボディ構造を考慮すると、どうやらプログラムシフトの一種として、操作上の必然性から備え付けられたのが真相であるようです。デジタル一眼レフでは、画像データ記録時のパラメーター設定も、シーン選択モードの設定と同時に変化しますが、フィルム用一眼レフでも、基本的な露出モードのほかにシーン選択モードが付いた普及機はあったので、最大の目的は、やはりプログラムシフトの代用なのでしょう。

シーン選択モードは、電子ダイヤル1個の普及機を使っていて、なおかつ、AFで分割系測光を設定している条件、つまり自動AEロックのかかる撮り方では、これを臨機応変に使い分けることで、シャッターボタンから指を離す必要がなくなり、プログラムAEでの迅速な撮影に効力を発揮します。高級機に慣れている方が普及機を使うと、シーン選択モードの扱いに戸惑うかもしれませんが、これは、サブ電子ダイヤルの代用となる、形を変えたプログラムシフトと考えてみてはいかがでしょうか? そうであるなら、普及機では数値設定だけにこだわるよりも、シーン選択の使い方を新たに覚えたほうが実用的かもしれません。もちろん、シーン選択モードの使用中でも、露出データの数値は確認OKです。

実際の機能として見ると、シーン選択を完璧に使いこなすためには、露出の考え方を熟知しているほうが有利なので、初心者の方が最初からシーン選択の全容を理解するのは、少々ハードルが高いようにも思われます。シーン選択モードを使った後、普通のプログラムAEか全自動モードに戻すには、再び手動でのダイヤル操作が必要。プログラムシフトのように、撮影後、自動的に設定は解消されません。この元に戻す操作がある点は、初心者の方にとっては、簡単なはずが、意外な落とし穴になりやすいのではないでしょうか? 初心者の方は、一眼レフカメラを買ったら、まずは普通の「P」(あるいは「全自動」)だけで、液晶に表示される露出データも確認しながら、しばらく撮影してみてください。それから、シーン選択モードを使ってみると、各撮影モードの違いが、実感としてよりわかりやすくなると思います。

 
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