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写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー

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2008.05.02

ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!

【カメラの常識を疑え!】
もはや不要になった“フィルムカメラ専用”の古い知識

写真愛好家の皆さんの中には、フィルム時代から写真を撮り続けている方のほうが、現時点では、まだ多いかと思います。そして、フィルム時代に覚えたカメラの知識を、デジタルカメラに応用している方も多いでしょう。しかし、デジタルカメラとフィルムカメラでは、レンズの像を写す実効画面サイズが決定的に違うほか、開発された時代にも大きな隔たりがあるので、撮影の際に流用できる知識と、まったく流用できない知識があるのも事実です。そこで、デジタルカメラの時代になって、もはや使えなくなった撮影の知識を、一眼レフの場合を想定して、おさらいしておきたいと思います。

「標準レンズは50mm」ではない

フィルムカメラの時代、特に1980年代にAF一眼レフができるより前は、一眼レフを買うと、普通は単焦点の50mmレンズがセットになっていました。また、光学性能的にも、50mmレンズは開放F値がF1.4程度と最も明るく、写り方に歪みや偏りが出にくいほか、近接性能も良いなど、非常に汎用性が高いので、別名「標準レンズ」と呼ばれていました。価格的にも、交換レンズの中では、最もお手ごろな値段となるのが、この50mmレンズ。一眼レフを持っている人の中でも、所有レンズは、これ1本だけという例が、実は多かったようです。

1980年代前半より、さらに前の時点で、なぜ50mmがいちばん便利だったかといえば、当時、販売されていたフィルムの感度が、普通はISO100か、ISO64のどちらかだったから。ISO400というと、現在では普通に使う感度ですが、当時は、特別な場合にだけ使う高感度フィルムとされていて、価格が高い一方で、写り具合には粒子のザラザラ感があって、お世辞にも、あまり質の良いものではありませんでした。この低感度フィルムで撮影するのが条件である場合、ズームレンズのような開放F値がF4以上になるレンズでは、シャッター速度が手ブレ限界を割り込みやすくなるので、当時は、実用性の面で問題がありました。そこで、開放絞り側に余裕がある、標準50mmレンズの出番となるわけです。

また、1990年代に入る頃までは、一眼レフカメラには内蔵フラッシュがまだ普及しておらず、外付けフラッシュを必要に応じて装着していました。そのため、撮影時にフラッシュを持っていないという場合もよくあったので、開放F値が明るい50mmレンズが重宝する状況も多かったのです。やがて、フィルムの技術・品質が向上して、ISO400がネガでは常用となり、一眼レフにも内蔵フラッシュが搭載されると、この頃はまだフィルムカメラ全盛時代ではありましたが、それでもズームレンズだけは好まれるようになりました。

現在では、デジタル一眼レフの時代となり、ISO感度が自由に選べるほか、内蔵フラッシュも付いているので、レンズの開放F値が多少は暗くても、実用上の問題はありません。こうして、ズームレンズが無理なく常用できるようになったので、ほとんどのデジタル一眼レフでは、キットレンズとして3倍程度の標準ズームレンズを採用しています。デジタル一眼レフの場合、多くは、撮像サイズが35ミリ判フィルムの実効面積より小さいAPS-Cサイズなので、50mmレンズを付けた場合の画角は50mmではなく、フィルムの場合に換算して約80mm相当。よって、フィルムと同じ画角を得るには、換算倍率を見越して、より短い焦点距離のレンズを使う必要があることから、もはやデジタル一眼レフでは、単焦点の50mmレンズを標準レンズとして使うことは、かなり少なくなっています。

また、APS-Cサイズは、そういう名称で呼ばれていても、実際の撮像サイズがメーカー・機種ごとに、微妙に違っている例があります。つまり、35ミリ判換算の倍率が、使うカメラによって微妙に変わることがあります。よって、換算値でピッタリ50mmの画角を得ることは、現在のAPS-Cタイプのデジタル一眼レフでは、事実として不可能になりました。そのほか、仮に画角だけ50mm相当にすることができても、光学性能的には、それより短い焦点距離のレンズを使うことになりますから、標準50mmレンズ本来の特性を引き出すことはできません。ただし、キヤノンとニコンには、35ミリ判フルサイズの高級デジタル一眼レフがあるので、例外的に標準50mmレンズを、フィルムと同じ本来の光学性能で使用できます。

「ズームレンズは写りが悪い」というのは昔の話

一眼レフに標準50mmレンズを付けて使うのが常識であった1970年代、ほかの交換レンズとしては、広角28mmまたは35mm、望遠135mmがポピュラーで、標準50mmと合わせて3本を揃えるのが定番でした。いずれも、手動のみでピントを合わせる単焦点レンズです。なぜ、こういう組み合わせになるかというと、一つは常用する焦点距離の範囲を、できるだけ安い予算でカバーするのが目的。昔のズームレンズは、サイズと重さがかさみ、開放F値は暗い上に、現在よりズーム倍率も低かったのですが、しかし値段だけは高かったので、単焦点レンズを組み合わせた場合と比べても、一般ユーザーがあえてズームを選ぶメリットが少なかったのです。また、ズームレンズの商品ラインアップも、MF時代には単焦点レンズより少数でした。

ところで、1980年代より前の時代のMF一眼レフカメラでは、シャッター速度の上限が、一部高級機以外は1/1000秒、フラッシュ同調速度は1/60秒程度までだったので、手持ち撮影では、手ブレが目立ちやすい望遠レンズを使いにくいという事情もありました。常用フィルムのISO感度が低かった点も考慮すれば、ズームレンズでは露出に制約が増えるので、どうしても単焦点レンズを選択することになり、選べる焦点距離の範囲も狭くなりがちだったのです。

ズームレンズが一般ユーザーにも普及し始めたのは、フィルム一眼レフがAF化された1980年代後半から。これ以降、ズームレンズの性能は飛躍的に向上し、F2.8の大口径ズームレンズも登場しました。なお、現在のデジタル一眼レフでも、この時代に登場したAFレンズと同じマウント仕様が継承されています。

現行機種のデジタル一眼レフでは、前項の理由と同じで、ISO感度を選ぶ自由度が高まったことから、ズームレンズが格段に使いやすくなりました。結果としては、画質を重視するプロカメラマンでも、単焦点レンズではなくズームレンズを使うことのほうが多くなっています。

「写真は絞りで表現する」という考え方の限界

ズームレンズは、デジタル一眼レフのレンズキットに付く普及タイプで開放F値4~5.6程度、プロ仕様の上位機種で使う高級タイプでF2.8程度となっています。これは、単焦点レンズのF1.2やF2と比べると、やや暗めです。

写真表現の要素として、絞りによって被写界深度を調整するテクニックがありますが、ズームレンズが常用になった現在、絞り値の実質的な選択幅は、単焦点レンズが主流だった時代よりも狭くなっています。無論、いまでも単焦点レンズに交換すれば何ら問題はないわけですが、初心者の方におすすめする撮影テクニックとしては、絞りの効果を使いにくくなっていることだけは事実なのです。

また、単焦点レンズには、鏡筒部分を見ると、絞り値に対応した被写界深度の指標が書いてありましたが、現在の回転式ズームレンズでは、これがまったくありません。極端な場合、距離目盛りすらない製品も存在します。ということは、絞り値をベースとした写真表現は、現在のデジタル一眼レフ+ズームレンズでは、以前より難しくなっているのです。ただし、プレビュー機能の搭載例は普及機でも増えているので、ファインダーで被写界深度の見た目を確認することは可能です。

さて、デジタルカメラでは、絞りによって生じる光の回折現象などの影響もあり、高画質を保てる絞り値がF11程度までに限られる場合があります。となると、普及型ズームレンズの場合は、F5.6前後~F11程度までの狭い範囲で絞りを選ばなくてはならない状況もあり、絞りから発想して写真を表現するという旧来の考え方は、もはや通用しにくいとも思われます。また、コンパクトデジカメの場合、設定可能なF値の上限は、F8かF11となっていて、それより上がありませんから、絞りについては、フィルムカメラしかなかった時代とは、基本的な考え方が変わっています。

ただし、現在のデジタル一眼レフでは、シャッター速度の上限が1/4000秒を上回るほどに進化しているほか、ISO感度を自由に選べるので、昔はできなかったシャッターチャンス優先の写真表現を、簡単に実践しやすくなっています。

昔のフィルム一眼レフは、シャッター速度の上限値がいまより低い上に、切替も1段刻みだったので微調整が効かず、動く被写体を止めて写すことが苦手でした。一方、レンズ側に付いていた絞りリングは半分刻み(1/2段)なので、かつては露出の細かな調整を、絞り側で行うのが常識だったのです。この結果として、従来の写真表現では、被写界深度を重視して、絞りを中心に考えていくことが奨励されるようになり、写真愛好家に選ばれる被写体も、動かない風景や人物などが主流となりました。そして、昔はフィルムを1コマずつ手で巻き上げていたので、スピーディーな撮影などはできません。このように、絞りを重視する撮り方は、1980年代以前の一眼レフカメラにおいては、まさしく機材とフィルムの制約から生じた必然だったのです。

いまでは、普及機でも秒3コマ程度の連続撮影はできるので、シャッターチャンスをとらえるのは簡単。36枚撮るごとにフィルム交換しなくて良いという使い勝手も、デジタルならではの特徴です。現行機種では、ピント合わせはカメラ任せの高速AFで、しかも動体予測付きですから、被写体選びの発想を、旧来の被写界深度本位から、シャッターチャンス本位に変えてみると、現在のデジタル一眼レフだからこそ実現可能となる、より現代的な写真表現のスタイルを発見できるのではないかと思います。

「逆光では撮らない」では、もったいない!

「逆光は、失敗写真になるから避ける」というのは、大昔の常識。いまのデジタルカメラは、単純な逆光くらいだったら、フルオートで簡単に撮影できます。デジカメなら、失敗したら消せばいいだけですから、逆光くらいでシャッターを切るのをためらうのは、もったいない! のです。

1980年代まで、自動露出に使う内蔵露出計には、中央部重点平均測光という、比較的単純な仕組みが使われていました。この測光方式は、順光で撮影する場合や、単純に景色だけを撮る場合には便利でしたが、逆光で人物を撮るような場合には、ユーザーが自分で考えて露出補正を設定する必要があり、ある程度、操作に慣れが必要でした。そのため撮影の失敗例も多く、「逆光では撮らない」が定説になったようです。

その当時と比べれば、現在の自動露出の精度は大幅に向上しており、デジタル一眼レフのフルオート機能を使えば、逆光でも何ら問題なく撮影できます。現行機種では、初期設定の測光モードが、全メーカーとも多分割方式なので、画面内での明るさのバラツキを計算して、自動的に露出を決定可能。見る人によって、写り方に好みの違いはありますが、オートでは大きな露出ミスがほとんどありません。だから、撮りたいシーンに出会ったときは、たとえ逆光であっても難しいことは考えずに、とりあえずは、そのままシャッターを切ってみてください。きっと、それだけでも、満足のいく写真が撮れると思います。

 
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