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写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー

※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

2007.08.10

ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!

【一眼レフを使いこなす】
露出モードの選び方

現行機種の一眼レフカメラには、デジタルでもフィルム用でも、全機種に必ず付いている露出モードが、4つあります。自動露出系のプログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AEの3モードに、マニュアル露出の1モードを合わせて全部で4つ。コンパクトデジカメでは、プログラムAEと、それを拡張したシーン選択機能のみを搭載した機種も多いですが、一眼レフでは、この4つの露出モードを撮りたい状況に合わせて選ぶことで、より正確で快適な撮影ができます。今回は、それぞれの露出モードについて、実践的な使い方をガイドします。

自動露出系3モード

マニュアル露出モード以外の3つは、すべて自動露出用のモード。露出を合わせるための操作キーは、原則として絞りとシャッター速度の2つですが、このうち、どちらか一方、あるいは両方をカメラが自動設定する場合について、それぞれ目的に合わせたモードが搭載されています。

プログラムAE (Pモード)

絞りとシャッター速度の両方を、カメラが自動設定するモード。現行機種では、これが基本設定となり、オートフォーカスと連携して、シャッターボタンを押すだけで撮影可能です。プログラムAEは、装着しているレンズの焦点距離に応じて、手持ち撮影でも手ブレしない程度のシャッター速度を確保。その上で、適正露出となる絞り値を対応させ、なおかつ、ユーザーによる任意の露出補正ができるだけの余裕を残した数値が、自動設定される傾向があるように思われます。このプログラムAEを含めて、どの露出モードでも、一眼レフの場合は、絞りとシャッター速度の数値が、背面モニターまたは上面液晶パネル、およびファインダー内に表示されるので、動作状況を確認してから撮影できます。

☆オプション機能1: プログラムシフト

プログラムAEが自動設定した絞り、またはシャッター速度が、自分の撮影意図に合わないときに使う機能。適正露出(露出計が測光した明るさの絶対量)を維持したまま、1回のボタン操作のみで、絞り値とシャッター速度を、同時に変更することができます。例えば、絞りを1段絞ると、代わりにシャッター速度は1段遅くするというように、2つの操作キーが、1回のボタン入力だけで動いて、露出設定がシフトします。この機能は、電子制御式の一眼レフであれば、フィルム用でも搭載されています。なお、露出補正と操作が似ていますが、まったく違う機能なので、お間違いのないよう、初心者の方はご注意ください。露出補正は、例えば絞りを1段絞る場合でも、シャッター速度は変わらない状態を意味します(この状態でマイナス1段補正)。また、プログラムシフトは、撮影が完了して待機状態に戻ると、設定が解除されるのが原則ですが、露出補正は自分で設定解除するまで補正されたままになります。露出補正状態で、プログラムシフト機能を使うことも、もちろん可能です。

☆オプション機能2: シーン選択機能

普及タイプの一眼レフでは、ノーマルのプログラムAEだけでなく、「風景」や「スポーツ」などの被写体別に、カスタマイズされたプログラムAEも付いている場合があり、コンパクトデジカメと同じような使い勝手を実現しています。この機能では、ISO感度も自動設定の対象。シーン選択機能を使うと、後述する、絞り優先AE、シャッター速度優先AEを知らなくても、それに近い効果をプログラムAEのみで得ることができます。上級ユーザーの場合、この機能を使う機会は少ないので、高級機にはシーン選択機能が付いていない例が多いようです。ちなみに、シーン選択機能付きのプログラムAEでは、プログラムシフトは効きません。(考えてみれば、当たり前の話ではありますが。。。)

絞り優先AE (Aモード、Avモードなど/呼び名はメーカーによる)

絞り値のみ自分で設定して、適正露出となるシャッター速度は、カメラが測光値に合わせて設定する自動露出モード。プログラムAEでプログラムシフトを使ったときと同じ効果になりますが、連続して同じ絞り値で撮影したい場合は、最初から、このモードを使ったほうが便利です。また、プログラムAEでは、絞り値、シャッター速度の限界値を自動設定しない傾向があるので、開放絞り、最小絞りを使いたい場合は、絞り優先モードを選んだほうが良いでしょう。実際の撮影では、2通りの使い方があります。なお、フラッシュ使用中のシャッター速度は、仕様に定められたフラッシュ同調速度に自動設定されます。

☆正攻法: 撮影目的に合った絞りの効果を得るために使う

背景をぼかすなら開放に近い絞り値、被写界深度を確保するなら最小絞り(F値の数が大きいほう)に近い絞り値を選び、シャッターボタンに触れるだけで、露出が対応するシャッター速度を自動設定します。シーン選択機能でいう、「ポートレート」や「風景」などに相当。具体的な絞り値は、レンズの性能や、被写体の大きさ、撮影距離などによって変化するので、個々の状況に合わせて考えてください。露出補正を併用すると、絞り値はそのままで、シャッター速度側が調整されます。

☆裏ワザ: なるべく速いシャッターを切るために使う

測光した露出値が一定とすれば、絞りは開いたほうが、シャッタースピードはより速くできます。この法則性を利用して、まずは絞り値を開放、もしくは必要な被写界深度に対応した数値に設定。そこで、自動設定されるシャッター速度は、撮影状況に応じた、できるだけ速い数値となるので、動きの速い被写体の撮影などに応用できます。シャッター速度を固定せず、好条件では可能な限り高速で撮りたい場合に使えるテクニックです。

シャッター速度優先AE (Sモード、Tvモードなど/呼び名はメーカーによる)

シャッター速度のみ自分で先に設定して、適正露出となる絞り値は、カメラが設定する自動露出モード。絞り優先AEとは、主従関係が逆になります。連続して同じシャッター速度で撮影したい場合に、このモードを使うと便利です。シャッター速度を高速側の限界などに設定したい場合、もしくは手ブレ限界速度より遅い設定で使いたい場合(三脚併用時)は、プログラムAEより、シャッター速度優先AEを選んだほうが良いでしょう。こちらについても、実際の撮影では、2通りの使い方があります。

☆正攻法: 撮影目的に合ったシャッター速度の効果を得るために使う

動く被写体を撮る場合や、走行中の列車から外の風景を撮る場合などには、その動きを止めて写せる速いシャッター速度を。わざとブレを残し、被写体の動きを軌跡としてとらえたり、走る人や鉄道などをスピード感のある流し撮りで表現するなら、遅いシャッター速度を選んで撮影します。適正露出として対応するように、カメラが絞り値を自動的にセットするので、自分で絞りを選ぶ手間を省略可能です。シーン選択機能では、「スポーツ」に相当する使い方。露出補正を併用すると、シャッター速度はそのままで、絞り側が調整されます。シャッター速度優先AEであれ、絞り優先AEであれ、結果となる適正露出は1つだけなので、どちらを使うかはユーザーの皆さんそれぞれの好み、または撮影目的に応じて選べばOKです。ちなみに、古い一眼レフカメラでは、どちらか一方の優先AEしか付いていない機種もありました。

☆裏ワザ: なるべく絞るために使う

絞り優先AEの裏ワザと、逆の考え方。シャッター速度を手ブレ限界に設定して、対応する絞り値が、なるべく絞れるようにすることで、可能な限りの被写界深度を稼ぐという方法もあります。これは、手持ち撮影で、風景写真を撮りたい場合などに役立つテクニックです。手ブレ限界速度は、装着しているレンズ(ズームレンズの場合は実際に撮っている焦点距離、デジタルの場合は35ミリ判換算焦点距離)に合わせて、分数で、焦点距離分の1秒となるシャッター速度を下限とすると、理論上では手ブレを防ぐことができます。ちなみに、手ブレ限界が俗に「1/60秒」と言われているのは、昔は、カメラ本体とセット販売されていた標準レンズが単焦点50mmだったから。現在では、ダブルズームキットなどで、最初から望遠ズームレンズを購入する場合も多くなっているので、手ブレ限界速度は、「ミリ数を分母にした分数」と正確に覚えてください。望遠300mmの手ブレ限界速度は、理論上では「1/300秒」なので、実際には、1/500秒以上の高速シャッターを選ぶことが多くなります。

マニュアル露出

マニュアル露出モード (Mモード)

絞りとシャッター速度を、いずれも自分で設定する露出モード。任意の数値に設定できるのはもちろんですが、マニュアル露出モードでも、カメラの内蔵露出計は機能しているので、ファインダーで測光値と設定値の差を確認しながら狙いを定めるような使い方もできます。マニュアル露出は、露出を一定に保った状態での連続撮影に有利。自動露出は、被写体1つまたはシーン1つに対して、1コマだけ撮影する場合には便利ですが、2コマ以上を続けて撮る場合には、意図に反して、露出がバラついてしまうこともあります。そこで、最初からマニュアル露出を使って、あらかじめ設定した露出で連写すれば、被写体に動きがあって背景が変わっても、一定の露出を維持した状態で撮影可能です。また、複雑な光線状態のもとで撮影する場合、自動露出では測光値を基準とする相対的な露出補正が必要になりますが、ここでマニュアル露出モードを使用すれば絶対的な数値を設定できるので、結果が読みやすく、よりダイレクトな感覚で露出補正以上の使い勝手が得られます。なお、普及機の場合、マニュアル露出モード時の絞り設定用に使う、独立したボタンがないため、シャッター速度の設定と同じボタン(電子ダイヤル)を、シフトボタン(多くは露出補正ボタンと兼用)と一緒に押しながら使用する設計となっている例があります。このタイプでは、しっかりシフトボタンを押し続けないと、不用意にシャッター速度が変わることがあるので要注意。露出を設定したら、シャッターを切る前にもう一度、数値を再確認しましょう。ちなみに、高級機には絞り専用のサブダイヤルが付いているので、不注意ミスも事前に防止できます。

そのほかの露出モードなど

感度優先AE (ペンタックス)

デジタルカメラでは、1コマごとに撮影感度を変更できるので、ISOの数値を第3の露出制御キーとして利用することができます。この特徴を利用したのが、感度優先AEという新しい自動露出機能。ペンタックスの「K10D」に搭載されています。2通りの露出機能を装備しており、1つは、使いたい感度を決めると、自動的に最適な絞りとシャッター速度がセットされる機能。もう1つは、あらかじめ絞り値とシャッター速度の両方を使いたい数値に設定すると、感度を自動設定して適正露出に合わせる機能です。これらは、デジタル一眼レフでしかできない非常に革新的な自動露出で、画面効果だけを考えていながら、適正露出に合わせるという課題も解決できます。従来の絞りとシャッター速度だけで露出を制御する方式では、どちらかを優先するということは、どちらかを犠牲にすることも意味していましたが、このモードならどちらも犠牲にせず、撮影感度を利用して露出のコントロールが可能となるわけです。

自動深度優先AE (キヤノン)

絞りリングのないAF専用レンズでも、被写界深度を基準とした露出設定を可能とするEOSシリーズ独自の自動露出モード。現行機種では、複数のAFフレームで同時に測距した、被写体の各部分の距離データをもとに、対象領域の全体が鮮明に写るように自動制御して、レンズのピント位置と、絞り値、および対応するシャッター速度を設定します。つまり、EOSなら、レンズに距離目盛りがなくても、回転式ズームレンズでも、撮影者の技能に関わらず、被写界深度を利用した撮影が可能ということ。これと同等の機能は、20年前の初代EOSから搭載されていましたが、現在ではAFフレームの複数化に対応して大幅な進化を遂げており、その操作は普通の撮影時と同様、シャッターボタンを1回押すだけで完了します。

測光モード選択 (全メーカー共通の搭載機能)

露出モードの選択とは別に、現行機種の一眼レフでは、内蔵TTL露出計の測光モード選択も可能。通常は、多分割測光、評価測光、マルチパターン測光などと呼ばれる測光モード(メーカーごとに名前は違っても機能的にはみな同じ)が現行機種の標準設定で、原則的には、このモードにマッチするように自動露出機能が作られています。多分割測光系モードは、ファインダー内を細分化し、複数のポイントにおいて個別に測った明るさの分布データをもとに、総合的な演算処理を行って、最適な露出値を決定するもの。この測光モードでは、ピントを合わせたAFフレームの位置も計算に含めるので、実質的には、自動露出機能に、“ピント優先AE”という条件もプラスされていることになるでしょう。また、いずれのメーカーの製品でも、中央部重点測光とスポット測光を備えている例が多く、風景撮影や、マニュアル露出モードでの撮影などの場合には、これら2つのモードいずれかに切り替えて使用すると、自分の作画意図を反映しやすくなることもあります。1980年代より以前に一眼レフカメラを使い始めた方にとっては、中央部重点測光モードを常用として選び、必要に応じて露出補正するほうが、感覚的には馴染みやすいかもしれません。測光モードの選び方は、人それぞれに感じる使い勝手の問題ですから、自分がいちばん使いやすいと思う測光モードを、被写体や撮影目的、および、よく使う露出モードなどに合わせて選んでください。

 
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