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写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー

※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

2007.04.07

ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!

【自動露出のカギを握るもの】
デジタル一眼レフの測光性能

レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラでは、シャッター速度や絞り値などの露出を自動制御するための測光センサー(内蔵TTL露出計)を、ファインダー部分に搭載した機種がほとんどです。これは、すなわち実際の撮影に使用する画像センサーと、シャッターを切るより前に、露出の決定を直接左右しているセンサーが別々ということ。

一眼レフを使って、マニュアル露出ではなく、カメラ任せで自動的に露出をコントロールするなら、画像センサーや画像処理エンジンだけでなく、測光センサーの性能からも目が離せません。この点は、光学ファインダーがないコンパクトデジカメを使う場合とは、まったく違う発想が必要なところ。一眼レフで露出がピッタリの写真を撮るには、機種ごとの測光性能を、あらかじめ知っておくのが使いこなしのコツです。

デジタル一眼レフの測光モード

デジタル一眼レフに搭載されている測光モードは、大別すると、通例、次の3つです。なお、それぞれの測光モードには、現在のところ、全メーカー間を横断する統一的な呼称がないので、お使いの機種によって、異なる名前が付いていることがあります。ただし、機能的には、この3つの方式に集約できます。

多分割測光・評価測光など

現在の一眼レフでは、プログラムAEをはじめとする自動露出機能が標準搭載されているので、測光機能も自動露出に対応したものとなります。そこで、基本となる測光モードとして想定されるのが、多分割測光・評価測光・マルチパターン測光などと呼ばれるモードです(機能の目的は同じだがメーカーにより名称が異なる)。これは、ファインダーの視野を細分化して、その各部分を同時かつ別々に測光し、部分ごとの明るさのばらつき具合を勘案して、最も適切と判断される露出値を、カメラが自動的に演算し、露出を設定するものです。

このモードでは、逆光などで背景が極端に明るい場合や、その反対に、夜景などで背景が極端に暗い場合などでも、シャッターボタンを押すだけで、背景の影響を除いた露出でのフルオート撮影が可能。なお、ピント合わせのターゲットとなるAFフレームと連動して、測光値を自動的に確定する機能(自動AEロック)を持つ機種もあります。よって、AFフレームの選択操作を面倒がらずに、構図を決めた後で、必ず行ったほうが、適正露出を得られる可能性も高まります。

人物写真などの一般的な撮影には便利で、一眼レフ初心者にとっては、この測光モードは露出の難しさを省いてくれる、頼もしい機能と言えるでしょう。反面で、自動制御のプロセスが複雑なため、“カメラが何を考えているのか?”がわかりにくいこともあるので、ベテランユーザーが、露出に作画意図を反映したい場合は、かえって使いにくいこともあります。(被写体の状況によっては、撮影者が手動操作で露出補正を設定する必要があるのか、それとも補正量を勘案した露出値が既に自動設定されているのかなどが、わかりにくい場合があります。)

中央部重点(平均)測光

自動露出機能の歴史では、最も伝統ある測光モード。ファインダーの中央でとらえた被写体を常に最優先しながら、画面全体の平均的な露出値を、比較的、単純に演算します。

選択したAFフレームの位置とは関係なく、いつでも一定の条件で露出を決めることができるほか、光線状態や被写体の色などによる露出誤差の出方も、ある程度はパターン化するので、慣れると意外に使い勝手は良く、自然風景派の写真愛好家などからは根強い支持があります。特に、マニュアル露出モードを使って、露出だけ先に設定した上で、構図を変えながら撮影する場合に好適。なお、逆光などの特殊な撮影状況では、露出計が背景の明るさから大きく影響を受けるので、撮影者が自分の判断で必ず露出補正を設定する必要があります。

1980年代ごろの一眼レフ(当時はもちろんフィルム用のみ)では、この測光方式1つだけを搭載した機種が多かったので、その測光特性に慣れているベテランの場合は、いまでもこの測光モードを好んで使うことがあるようです。

スポット測光

ファインダー視野で、中央部に測光領域が指示されている、ごく限られた狭い範囲、または複数あるAFフレーム群から選択した1つのターゲットに対応する範囲のみを、ピンポイントで測光して、露出を決定するモード。この場合、測光領域に入らない周囲の部分の明るさは、無視して露出演算します。

中央部重点測光は、中央を重視しつつも全体平均を勘案するので、逆光などの影響を受けやすくなりますが、スポット測光は、背景の影響を受けずに測光できるので、主要被写体の露出を正確に判断することができます。これも、自動露出より、マニュアル露出で使うことが多いモード。実際に使用するときは、幾つかの被写体を別々に何ヶ所か測光した上で、画面内の明暗差を考慮して、最終的な露出を決定することが多くなります。

多分割測光モードの性能

前述の測光モード3種類のうち、特に全自動露出のプログラムAEと組み合わせた場合に、最も高い露出精度を確保できるのが、多分割測光に類するモード。ただし、ファインダーの視野を部分ごとに分割する細かさは、メーカーおよび機種によって、それぞれ違っています。

現在発売中のデジタル一眼レフカメラ各機種における分割測光ポイントの数
キヤノン ニコン ペンタックス オリンパス ソニー
eos-1Ds/1D Mark II
21分割
D2Xs
1005分割RGB
K10D
16分割
E-1
不明
α100
40分割
EOS 5D
35分割
D2Hs
1005分割rgb
K100D
16分割
E-330
49分割
 
EOS 30D
35分割
D200
1005分割RGB
*ist DL2
16分割
   
EOS KissデジタルX
35分割
D80
420分割RGB
*ist DS2
16分割
   
フィルム用EOS-1V 21分割 D70s 1005分割RGB フィルム用*ist
16分割
   
フィルム用EOS 7s
35分割
D40/40X
420分割RGB
     
フィルム用EOS Kiss 7
35分割
フィルム用F6
1005分割RGB
     
フィルム用EOS Kiss lite
35分割
       
  • デジタル一眼レフカメラで機種のグレードが高い製品から順番に記載(参考としてフィルム一眼レフカメラの例も合わせて記載しました)

国内主要メーカー各社の一眼レフカメラでは、上記のような仕様で、多分割測光の分割ポイントを設計しています。実際の撮影では、使用レンズの種類やピント位置まで含めたプログラムAEの演算性能や、画像センサーの種類と、それが対応可能な露出誤差の許容度、画像処理エンジンの画像生成能力などによっても、写真の見栄えは大きく変化するので、測光センサー単体の性能だけが、写真の仕上がりを左右するわけではありません。しかし、シャッターを切るまでは画像センサーが働かない構造のデジタル一眼レフにおいて、独立した測光センサーが、露出決定プロセスでの重要な役割を担っていることは明らかなので、使用する機種ごとに、測光の特性を理解しておくことも大切でしょう。

この中で、最も分割ポイントの数が突出しているのが、ニコン。フラッグシップ機では、1000ポイント以上にも及ぶ超微細分割で、複雑な被写体の明るさを測って、自動露出の演算を行っていることがわかります。なお、ニコンの測光センサーは、単純に被写体の明るさ(輝度)を測るだけでなく、それぞれの「色」の影響まで含めて露出を制御する独自方式です。本来、色はモノを照らす光の反射率の違いを、人の眼が認知した結果なので、これはつまり、当たる光の強さが同じ条件であっても、被写体の色が違えば、それぞれに光の反射率は変化していることを意味します。よって、色の違うものをカメラの内蔵露出計で測光すると、従来型の露出計であれば、結果として、露出値にも色ごとのばらつきが現れます(一般的な測光センサーでは被写体の色はみな同じであるという大前提のもとに明るさを測って露出を決める)。そこで、この問題に対処するため、「RGBマルチパターン測光」と呼ばれるニコン独自の多分割測光方式では、肉眼で見たように色の違いをカメラが認識できる機能を取り入れて、撮りたいものが明るい色でも、暗い色でも、誤差の少ない自動露出を実現。被写体や背景に、例えば白や黄色などの明るく発色する色彩が入るような場合でも、常に正確な測光値を得ることができます。ちなみに、比較的年式の古い「D70s」に、意外と高精度な測光センサーが付いていることも興味を引くところです。

参考までに、フィルム一眼レフカメラを発売しているメーカーについては、その多分割測光モードの分割ポイント数も合わせて記載しましたが、デジタル一眼レフカメラの場合と、分割性能に大差がないことに注目(ニコンF6はデジタル一眼レフの登場以降に発売されたプロ用の最新型フラッグシップ機なので別格の性能があります)。フィルム用の一眼レフでは、アマチュア・一般向けとなる普及機および中級機の場合、ネガフィルムの使用が前提の設計になると思われますが、ネガの場合は、露出誤差の許容度が広いので、各社とも、これくらいの分割精度があれば、実用レベルでは十分な測光結果が得られるでしょう。これに対して、デジタル一眼レフの場合は、画像センサーの特性上、露出誤差の許容度がリバーサルフィルム並みに狭くなる傾向があるわけですが、普及機・中級機で比べると、その分割精度における数値上のスペックは、フィルム用一眼レフの場合と同等で、ニコンを除くと、特にデジタル用のチューンアップはなされていないようにも思われます。この点を考慮すると、デジタル一眼レフを使った撮影でも、露出の表現をより意識するのであれば、決して“手抜き”はできないということになります。デジタルでは、感光に注意する必要性や、フィルム交換の手間が省かれたので、なんとなくフィルムよりラクができそうな雰囲気を漂わせますが、メモリーカードの取扱いやすさと、露出決定に要求される精度はまったく別問題なので、デジタルだからといって撮影時の設定操作が大ざっぱにならないように気を付けたいものです。露出にこだわるなら、その設定は完全にカメラ任せにするのではなく、適切なAFフレームの選択や、AEロックの使用、スポット測光モードによる露出確認、こまめな露出補正、液晶モニターでの撮影画像の確認と、ヒストグラム表示を用いた検証などを、必要に応じて行うことで、露出誤差に備えることも重要であると考えられます。

ちなみに、光学ファインダーがなく、液晶モニターで被写体を確認する方式のコンパクトデジカメの場合では、ニコンの「COOLPIX S500」で256分割、富士フイルムの「FinePix A610」でも256分割を備えるなど、比較的お手軽なモデルでも、測光センサーの数値スペックだけを見れば、一眼レフの測光性能を既に上回っています。デジタル一眼レフは、本来の使用目的が、設定を工夫しながら表現にこだわりを持って撮るためのツール。もし、すべてカメラ任せでラクに撮影するのが目的なら、コンパクトデジカメ、またはフィルム一眼レフ+ネガフィルムの組み合わせを選び、それぞれのカメラが持つ特徴を生かして使い分けるのが、写り具合により納得できる写真を撮る上での、最善の策と言えるのかもしれません。

 
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