【雪がちらつき白鳥が舞う】
北海道・渡り鳥の撮影ポイント

紅葉から落ち葉が舞い、雪がちらつき始めると、北海道では冬が駆け足でやってきます。この頃を前後して、シベリアからの冬の使者、白鳥が姿を見せてくれます。道内各地の沼や湖で羽を休めたり、越冬をはじめます。
最近では、餌づけされているケースもあって、間近で撮影できる所も珍しくなくなってきました。とはいえ、自然のままの姿はやはり優雅です。
渡り鳥の撮影は一眼レフカメラで、望遠が主体になります。被写体によっては400mm の超望遠が必要な場合もしばしば生じます。テレコンバーターがあると便利ですが、暗くなって速いシャッターが切れないこともありますので、使用する場合は、高感度フィルムを用意したいものです。もちろん、三脚は必需品です。
撮影では、まったくの自然光下になりますので、いかに味方につけるかがポイントでしょう。トップライトよりもやはり斜光が有利です。順光でも羽の白を飛ばさないように注意すれば、きれいに撮れます。
それと狙い方としては「形がよい」と、思ってカメラを向けたのでは遅いことから、ファインダーで目を離さないように観察しながら、スナップ的に撮るといいでしょう。

白鳥の主な撮影場所

道北地方

▼士別市 名寄町日向　11月中旬～12月中旬　餌づけあり JR士別駅から車20分
▼稚内市 大沼 10月中旬～11月下旬 コハクチョウも JR南稚内駅から車20分
▼浜頓別町 クッチャロ湖畔 10月～12月 バスターミナルから徒歩15分
▼紋別市 コムケ湖 10月中旬～12月上旬 野鳥豊富 紋別からバスと徒歩

道東地方

▼女満万別町 網走湖畔 10月中旬～11月上旬 JR女満別駅から徒歩
▼網走市 トーフツ湖 11月中旬～1 月下旬 白鳥公園あり JR網走駅から車20分
▼常呂町 サロマ湖 12月中旬～2月上旬 常呂市街から車10分
▼斜里町 斜里川斜里橋付近 12月下旬～1 月下旬 JR斜里駅から徒歩10分
▼別海町 風蓮湖 10月上旬～3 月下旬 数千羽が飛来 JR厚床駅から車15分
▼厚岸町 厚岸湖 12月上旬～4 月下旬 数千羽が湖に JR厚岸駅から車5分
▼標茶町 シラルトロ湖など　11月上旬～4 月中旬 JR茅沼駅から徒歩15分

大雪・十勝地方

▼帯広市 帯広川（十勝川合流付近） 1月～4 月 JR帯広駅から車15分
▼音更町 十勝川温泉河川敷 11月下旬～4 月下旬 JR帯広駅からバス25分
▼幕別町 途別川 R38線沿 11月中旬～3 月下旬 餌づけあり JR帯広駅からバス35分
道央地方

▼伊達市　有珠湾 11月下旬～3 月下旬 餌づけあり JR有珠駅から車3分
▼苫小牧市　ウトナイ湖 10月下旬 野鳥の種類多し JR苫小牧駅からバス25分
▼江別市 越後沼 11月上旬～12月上旬 コハクチョウ JR 江別駅から10分
▼静内町 静内川右岸 10月中旬～2 月下旬 JR静内駅から車5 分
▼浦河町 日高幌別川 11月下旬～12月下旬 JR浦河駅から徒歩5 分
▼美唄市 宮島沼 10月上旬～11月中旬 真鴨も主体 JR美唄バス25分

道南地方

▼七飯町　大沼国定公園　小沼湖 12月下旬～3月下旬 JR大沼公園駅から徒歩10分