たくさんのご応募ありがとうございました。ここに審査結果を発表させていただきます。

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風景・絶景部門

総評：秋冬フォトコンテストということで、どうしても雪のシーンが多い傾向があるのは仕方ないと思いますが、その中で上位に食い込んでくるのは相当難しいと言えるでしょう。今回の審査も作品のレベルが高いなか、厳しい評価をせざるを得ませんでした。ベテランの皆さんの力量は素晴らしいと思う半面、全体を見渡すとやや変化に乏しい面も感じました。もちろんいくつかの作品では、撮り尽くされている感のある日本の風景をどう斬新に捉えるか、といった気概を感じるものもありました。新しい視点を模索するのは簡単ではないと思いますが、是非チャレンジしていただきたいと思います。

審査員
野町和嘉氏

のまちかずよし／1946年高知県生まれ。杵島隆に師事した後1971年にフリー。サハラ砂漠、ナイル川流域、エチオピア、チベット、サウディアラビア等での長期取材を続ける。2000年以降はガンジス、アンデスほかと取り組んでいる。写真集多数。2013年よりローマ、ミラノで大規模な回顧展「聖地巡礼」を開催。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年紫綬褒章受章。公益社団法人日本写真家協会副会長。

グランプリ1名：賞金30万円と賞状写真をクリックすると拡大表示

秋の風景コース「霧煙る朱雀門」

大庭眞治（奈良県奈良市）大阪／なんばCITY店

寸評：作者の視点が非常に素晴らしく、見事この瞬間を捉えたなと力量を感じざるを得ませんでした。逆光の色彩、空気感、すすきの造形、背景のボケ具合、光のタイミング、そしてカメラの絞りや焦点距離がピッタリと奇跡的に出会ったと思える作品となっています。プロの仕事を見渡しても、ここまで洗練されて、心にすっと入ってくるものはなかなかないと思います。